Win版『式神の城III』

移植度としては決して悪くないというか、ひどいマニア視点で「処理落ち具合がちょっと違う」とか言わなければ結構良い感じの移植。
モトがType-X基板だったから移植しやすそうに見える→「このぐらいできて当然」な空気もあるけど、このクオリティで出してくれれば安泰。
しかし、前作『II』のWin版は「デモだけ見るモード」や「ギャラリーモード」といった行き届いた追加要素があったので、比較すると微妙に物足りない感じもするんだけどー、まあこれはこれで。



式神の城III

式神の城III



んで、インストールしたフォルダ内をアレコレしてたら、BGMはoggで効果音はwavで……なんか予想外にストレートなデータ格納。つい興味本位で掘ってみたら拡張子書き換えるだけでいろいろ出てきて愉快だったのでメモ。
(以下の内容に関して一切責任持ちませんので実験は自己責任でどうぞ。)


[\Data\Root\Bgm]
BGMがoggそのままで格納されてるので各自あんなことやこんなことに(ry


[\Data\Root\Common]
このフォルダ以下はファイル名の法則性がよくわからんので説明不可能だけどbin→pngの画像とbin→tgaの画像が混在。解析してないけどたぶんもう1つ別の形式の画像が入ってる雰囲気。
とりあえず何種類隠されてるんだか気になってたアレは[\fumiko_data\s3_pfu_t22.bin]と[\myunhi_data\s3_pmy_t08.bin]をpngにすれば解決。


[\Data\Root\csel]
キャラクター選択画面で使われる画像が格納されてる。全てbin→png


[\Data\Root\Dialog]
ここのbinは全部pngとして取り出せるものの、メッセージウインドウの文字配置orマスクに使われてるだけの模様で、視覚的に面白い情報はナシ。


[\Data\Root\Enemy\〜]
Enemyフォルダ以下は[\boss_52]フォルダに 能登 ラスボスの弾グラフィックを確認できたのみで、他それらしきモノは見当たらず。


[\Data\Root\Face]
このフォルダ内のbin→pngが各キャラのバストアップ画とエンディングの1枚絵。
ゲーム中に見た覚えがない絵が大量。
このゲームって2人同時プレイのキャラ組み合わせがバリエーション豊富すぎて半分も見てないっぽいので覚えがなくて当然なんだけど。


[\Data\Root\Mes]
台詞が格納されてる模様で、バイナリエディタで開けばOK。
やはりゲーム中に読んだ覚えのないセリフ大量。
ファイル名を[S_c1c2Nn.MES]として、c1はキャラ1人目、c2が2人目(ここにXXが入っている場合1人プレイ)、Nnがステージ〜ステージ内セクション(EDはエンディング)っていうかN=0のメッセージはどこで使われてんの? 体験版専用?
この法則に沿わないファイルが1つだけ出てくるけど、それはシステム説明のテキスト。


[\Data\Root\Module]
ランキング画面、メーカーロゴなどのパーツがいくつか→png


[\Data\Root\Module\StaffRoll]
staff_roll_1〜4だけ→png


[\Data\Root\Sound]
効果音がwav形式で格納されてるのでエクステンド音をメール着信音にするとか伊勢のバリア発生音をエラー音にするとか。


[\Data\Root\Stage\1\tn]
テクスチャらしき画像が格納されてる→tga
ステージ2も以降も同様。


[\Data\Root\startup]
ローディング画面の表示パーツ→png


[\Data\Root\Title]
タイトル画面の1枚絵→png。タイトルロゴがあらかじめ重ねてあって少々残念。


[\Data\Root\voice]
会話デモがoggで格納されてるので 能登 (ry


[\Data\Root\voiceSE]
ゲーム中の効果音ボイスがwavで格納されてるのでやはり 能登 (ry


[メッセージと会話ボイスのファイル名に関して]
それっぽいファイル名の場合のキャラ対応一覧。
BA:バトゥ EM:エミリオ FU:ふみこ HY:日向 IS:伊勢 KM:金 KU:玖珂光太郎 MU:ミュンヒハウゼン RE:レイカ RY:ロジャー
ロジャーが何故RYなのか謎。



ようするに、サントラにボイスが入ってなくてガッカリしてた人は迷わず買うべき。